アークナイツ

焼き付ける

命を燃やすという表現は、しばしば戦いの場面において使われる。もちろん机仕事にだって使うことはできるが、より情景が伝わるのは武力のぶつかり合いというものだ。だからって文字通り自分の血を熱に変えるような戦い方をする人間は、この世界にもそうそういないだろう。

持て余す

飛び込んできたのは、ひとりの少女だった。執務室の扉は基本的に誰でも入れるようにしてある。それはドクター自身が許可したからだが、こうして子どもが来るようなことは予測されていなかった。ロドスという組織、艦船のつくりでいえば、あり得ないということも無かったのだが。

悔やむ

自分の行いを悔やんだことはない。ただ、もう少し早く動けていれば、あと一歩踏み出していれば、と思うことはある。そうしていれば、よりスマートに事を成すことができた。それはただの反省であり、後悔ではない。サルカズが自らの行いを悔やむことはないのだ。

放っておけない人

「すまない、ちょっと実験室の方に届け物をしてほしいんだが」 「お安い御用だよ。持っていくのはそれ?」 「ああ。本当は自分が持っていくべきなんだが、別のところに呼ばれてしまって」 「気にしないで。君は忙しいからね、ドクター」 「頼んだよ、エリジウム」