願う
夢をみる。それは私が闇の中に飲まれていくと、白い手が助けてくれる夢。またあるときは、光の中に飲まれていく手を掴もうと自分のそれを伸ばし、指と指が触れ合う夢。決まって起きたときはぼうっとしていた。しかし今日はリーンと遊びに行く日だ。
FF14 一日一文企画 文章FF14,ガイリン
望む
突き詰めれば、多くの人を助けたいというのも欲望である。人の心について考えていると、これまでに出会った多くの人を思い出してやりきれない気持ちになってしまう。手を伸ばせなかった人。諦めてしまったもの。ただ見ているしかできなかった自分。
一日一文企画 文章P5,主喜多
懐かしむ
広い空を見ると懐かしくなる。思えばあれが始めて三人で攻略した迷宮だった。旅の中では明らかに広すぎる灯台だったりやたら落とし穴や惑わしの多い洞窟だったり迷宮じみた場所に悩まされたが、それを思えばあの塔は道順についてはやさしかった。そのかわり俺は何度か落ちかけてふたりに助けられたのだけれど。
一日一文企画 文章DQ2,ロレサマ
諦める
「いつかさ、お前と一緒にあっちへ戻れたら」
言いかけて口を噤んだ。こんなこと言ったって仕方がない。もともと彼の住む世界はここだし、あちらにはあまり良い思い出もないだろう。なにより無責任だ。彼の存在がいつまであるか、世界を渡れるかなんて、保証もないどころか可能性すらありはしないのに。
FF14 一日一文企画 文章FF14,アルバート,光アル
追いかける
その背を追っていると、時折なぜか焦燥感にかられる。こいつは僕が守ってやらなきゃならないんだ。そう思うと、どうしてか胸が締めつけられた。
FF14 一日一文企画 文章FF14,はるしぐ,イマジナリ
焦がれる
会いたいと思った。いつもの腑抜けた顔を見て、その肩を叩いて、手を合わせて笑いあいたい。だがそれはいまは叶わぬことで、叶えてはいけないこともわかっていた。これ以上一緒にいるべきじゃないと気づいていたのは、きっと最初からで。オレがどうやってもな…
一日一文企画 文章DQB2,主シド