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放す

どんなことにも終わりがあるのだと、始まりがあれば必ず終わりは存在するのだと知った。齢十あまりにして、一緒に歩んできた道とは違うものを選んでしまった。そのことは後悔していないし、決して強がりでもない。ただ少しだけ思うときがある。いまでも彼と夢を追いつづけていたら、どうなっていたのだろうと。