例えるなら、ひと振りの剣のような
「アイリスフィール」
「あら」
窓から夜空を眺めていると、背後から名前を呼ばれて振り返る。そこには時間に似つかわしくない真っ黒なスーツを来た少女がいた。
~2012 文章Fate,~2012,剣アイ
薄ぼんやりとして
「本名」
「ん」
「教えてくれねえのか」
~2012 文章SRWZ2,~2012,ニルクロ
ただただ熱い
「えへへ」
普段の斗牙は、ものすごく可愛い。天然可愛い。その天然が珠に傷ではあるが、俺と同じくらいの歳だろうに、年下のように感じてしまう。
「……楽しいか? それ」
~2012 文章~2012,エイ斗,グラヴィオン
うっとうしい、二人
「にゃー」
「…………」
「そんなにあからさまに引かないでくださいよ」
「引くなと云う方が無理難題だろう」
~2012 文章~2012,ハルヒ,古キョン
救いのない関係
※ニルクロ前提 険しい顔つきで、ぱし、と手の甲を弾かれた。
「触らないでくれ」
~2012 文章SRWZ2,~2012,ライル+クロウ
それはきっと幼い愛情
「トウヤ君。綺麗なものは怖いよ」
海の水に手の平を浸しながら呟いた。潮風に長い髪がさわさわ揺れる。
~2012 文章pkmnBW,~2012,主♂N
そういうことではないけど、まあ
「俺が卒業したら、大丈夫かなあ、お前」
「どういう意味ですか、それ」
「なんとなく思っただけだが」
~2012 文章~2012,イナGO,拓三
いっしょにいたい
「花村って好きそうだよな」
「へ?」
主語が抜けていたために初めは、彼の手作りらしい弁当の中身を欲しがる目で見ていたのがバレたのか、と思った。
~2012 文章P4,~2012,花主
知りたい、と思うことから
マンションのベランダから、夜にしては明るすぎる街をすがめる。次に、相も変わらず無表情のまま、すぐ隣で同じ景色を見ている少女に目を向けた。しかし目を逸らす。視線に気づかれるのが怖くて、長く見ていられない。この距離で気づかない彼女も彼女だけど。
~2012 文章~2012,ギルクラ,集いの
夜空に視る
※会話文
「あれ、あの星。杏子みたい」
「何処がだよ」
「まず赤いじゃん。それと、他のより大きくて、他のより輝いてるとこ」
~2012 文章~2012,さや杏,まどマギ
所謂ツンデレ
本当に女ってやつは面倒だ。特に今俺の胸に埋まってるこいつ。鼻を啜る音と微かな嗚咽。これ以上なく面倒くさい状況だった。子供をあやすみたいに、ぽんぽんと明るい緑色の頭を弱く叩く。
~2012 文章BB,~2012,ラグハザ♀
ある結果へ至るまで
師よ、あなたは死を怖れぬのですか、と尋ねたときの答えを覚えていない。ただ、君はどうなのかね、と聞かれたことは覚えている。綺礼は一言わかりませんと答えて苦笑され、その会話は終わった。それは覚えている。彼はどう答えたのだっただろう。不意に思い出して、気になった。
~2012 文章Fate,~2012,時言