滔々と流れる時間 士郎、という名前を誰が呼ぼうと、その名前はとっくに俺のものではない。爺さんが呼んでいたその名前を、俺はもう自分の名前だと思っていなかったのだ。ならば俺のみを示す名前はどこにあるのだろう。……エミヤ。爺さんが持っていたのと同じものだが、それでもいいかもしれない。 2022-08-06~2018 文章FateSN,~2018,士弓