(音)日+奏

続く終わり

「お前が……お前が、消したんだろ、あいつを!」 日向と名乗った男はただひたすら、激昂していた。あいつとは音無結弦のことだ。結弦はついさっき、――とは云っても2、3時間ほど前だが、この世界から完全に存在を跡形もなく消した。