ロレサマムン

微笑む

「はは、ありがとう。また死んじゃったのか」 毎度思うが、いくら神の御業とはいえ棺桶に息もなく眠っていたものがきれいさっぱり元気に目を醒ますのはとても不自然だ。彼などは死を経験しすぎてどこか何かがずれてきているのではないだろうか。目の前で申し訳なさげに笑う少年を見ながら、もうひとりの少年は考える。