泣かないで、泣いて
「眼帯、外してもいいか」
「ああ。お好きにどうぞ」
吐息がかかりそうなほどの距離で神妙に見つめながら、クロウは視線の先の眼帯に触れた。
~2012 文章SRWZ2,~2012,ニルクロ
薄ぼんやりとして
「本名」
「ん」
「教えてくれねえのか」
~2012 文章SRWZ2,~2012,ニルクロ
片思いはつらいよ
※ニル←クロになるつもりだった 廊下にうずくまる人影があった。数歩近づけばそれが誰であるかは容易にわかったが、その人物はいま非常に声をかけづらい雰囲気を纏っていた。自分はあまりそういったことは気にならないのだが、特に話しかける理由もないので通りすぎようとする。
~2012 文章SRWZ2,~2012,ニルクロ