ソリ雷

どうせなら命をかけて

耳元で、かちり、と金属の冷たい音がした。引き金をひいても弾は出ない。もともと入っていなければそれはそうだろう。 「……あー……」 わかっていた。わかってはいたが、どうしてかやってしまったのだ。