少しでいいから見ていたいと思ったのだ
「自覚がないっていう自体が、一番恐ろしいことだと思うんだよね」
「なんだ、突然」
「ちょっと思いついただけだから。きみは気にしなくていいよ」
「意地の悪いやつだ」
「ひどいなあ」
~2016 文章MGS,~2016,オタコン,ソリ雷
どうせなら命をかけて
耳元で、かちり、と金属の冷たい音がした。引き金をひいても弾は出ない。もともと入っていなければそれはそうだろう。
「……あー……」
わかっていた。わかってはいたが、どうしてかやってしまったのだ。
~2016 文章MGS,~2016,ソリ雷
痛みにならなければいい
夢を見た。いつもの夢じゃなく、かといって良い夢でもない、どちらかといえば最悪な夢。
~2016 文章MGS,~2016,ソリ雷