夜空に視る
※会話文
「あれ、あの星。杏子みたい」
「何処がだよ」
「まず赤いじゃん。それと、他のより大きくて、他のより輝いてるとこ」
~2012 文章~2012,さや杏,まどマギ
かみさまは救ってくれないから
「さやか、あたしがあんたのこと、好きって云ったらどうする。あんたが上條恭介に抱いている想いと同じ種類のものを、あたしがあんたに抱いているとしたら、ねえ」
暗闇に向かって呟いた。どうせ届かないと知っていれば、もう二度と届かないと知っていれば、その行動に意味はないのだから。
~2012 文章~2012,さや杏,まどマギ
伝えたいたくさんのこと
※パラレルというかifというか 彼女は屋上のフェンスに座っている。落ちないのだろうかと思うけど、菓子ばかり食べている割には身軽なのだ。風も強いのに、揺らすのは長い髪だけで、器用にバランスをとっている。
「……あんた、いつもここにいるよね」
~2012 文章~2012,さや杏,まどマギ
甘くて甘い甘美
所狭しと詰められていたのは、五百円玉くらいの大きさのチョコチップクッキーだった。「……手作り?」
「うん。お父さんにちょっと手伝ってもらっちゃったけど」
~2012 文章~2012,まどほむ,まどマギ